-ビタミンA(β-カロテン、レチノール)-


ビタミンA(β-カロテン、レチノール)

ビタミンA(β-カロテン、レチノール)の効果効能

ビタミンAは動物性の食品に含まれる、レチノールという脂溶性ビタミンです。植物性の食品(緑黄色野菜)に含まれるβ-カロテン(ファイトケミカル)はビタミンAの前駆体で、ビタミンAに変わる前の物質です。ビタミンAは視力を正常に保ち、皮膚や粘膜などの上皮組織の健康を保つ作用があります。またビタミンAは、おなかの胎児や幼児の発育にも関係しています。


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ビタミンA(β-カロテン、レチノール)は視力を高める

ビタミンAの代表的な働きは、視力を高める作用があることです。特に暗い場所での、視力を良くします。このためビタミンAが不足すると、俗に言う「とり目」になってしまいます。

明るい場所から急に、暗い場所に行きますと、初めのうちは周りが見えませんが、時間が経つにつれて、見えるようになります。これを「暗順応」と呼び、ビタミンAが働くことにより、この「暗順応」が起こるのです。

ビタミンAは、目の網膜でタンパク質のオプシンと合体して、「ロドプシン」になりますが、可視光線な当たると、ビタミンAに戻ります。この時の変化がシグナルになって視神経に入ることによって、物が見えるのです。ビタミンAは何度もオプシンと合体したり離れたりして、視力を保ってくれますが、だんだん疲弊しますので、新しいビタミンAを補給する必要があるのです。

この他にビタミンAとオプシンの合体には、酵素が必要になります。この酵素を作るのに関わるのが、ビタミンB1やビタミンB2、パントテン酸ですので、これらの栄養素も摂る必要があります。

ビタミンA(β-カロテン、レチノール)と眼精疲労

長時間テレビを見たり、本を読んだりすると、目が疲れ肩や首が凝ります。これを眼精疲労と呼びます。目の中には「毛様筋(もうようきん)」と呼ばれる小さな筋肉があります。この毛様筋が水晶体の厚さをコントロールして、目に入る光の焦点を合わせてくれています。眼精疲労はこの毛様筋が疲労することによって、起こります。

ビタミンAは、この毛様筋の疲労と取って、眼精疲労を治してくれるのです。

ビタミンA(β-カロテン、レチノール)のがん予防効果

ビタミンAは皮膚や粘膜を強くして、肌に潤いを与えますので、不足すると皮膚が弱くなり、感染症になりやすくなります。この他、胃腸や呼吸器系、生殖、泌尿器系の病気にかかりやすくなり、免疫力が弱くなります。

このようにビタミンAが不足すると子宮の粘膜が傷つき、子宮頸(しきゅうけい)がんになりやすくなたり、免疫力が弱くなることにより、体内にできた小さながん細胞を抑制できなくなり、がんを発症しやすくなるのです。

ビタミンA(β-カロテン、レチノール)は、子供の発育に欠かせない

ビタミンAは骨を正常に育てたり、胎児の成長を助けたり、母乳の生産に関係していますので、妊娠中や出産後の女性は十分に摂取しなければならない、栄養素なのです。

改善が期待できる症状

がん 心臓病 肝機能障害 歯周病 眼精疲労 口内炎 美肌 花粉症 アトピー性皮膚炎

ビタミンA(β-カロテン、レチノール)を含む食品

ほうれん草 かぼちゃ にんじん うなぎ レバー


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ビタミンA(β-カロテン、レチノール)の飲み方

ビタミンAは脂溶性なので、吸収せれやすくするため、脂肪を含んだ食事を摂った後で服用してください。

サプリメントでのビタミンAの適量は成人女性で1日0.8mg、成人男性で1.0mgです。適量の10倍の量を長期間、服用しますと副作用がでます。

副作用は、疲労しやすい、頭痛、目の曇り、不眠、皮膚のかぶれ、生理不順、関節痛などです。

ただしこれらの副作用はサプリメントのビタミンAによるもので、普通の食物からのビタミンAの摂り過ぎによる、副作用の心配はありません。

βーカロテンは体内の酵素でビタミンAになります。体内に摂取されたβーカロテンの30%は、ビタミンAになるのが確認されています。βーカロテンを含む食物は、パセリ、にんじん、青ジソなどです。


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疲れ目・眼精疲労の治療ガイド

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疲れ目・眼精疲労/健康

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